小学校のプログラミング教育必修化で親が出来ることは?プログラミング学習方法や無料ツールなど

       
育児の悩み
子どもプログラミング学習 育児の悩み

2020年度から、公立小学校でもプログラミング教育が必修化されました。

現在文部科学省は、アナログではなくインターネットやデジタル機器を活用するICT教育の導入をすすめており、プログラミング教育の必修化もそのうちの1つです。

子供のうちから問題解決力や論理的思考を養うことが狙いですが、親御さんが学生の頃にはなかった分野の教育のため

「子供が授業で何を習っているのか知らない」
「プログラミングを習わせたいけれど、何をさせたらいいか分からない」

などと、プログラミング教育に対して親はどう子供をフォローしていけばいいのか分からない方もいるのではないでしょうか。

こちらの記事では、子供のプログラミング教育に関する現状の調査結果やプログラミング学習のメリット、おすすめのプログラミング習得方法などをまとめました。

今後の参考になれば幸いです。

プログラミング教育は子供の将来に必要?保護者の考えは

「SHUFUFU」で実施した「子どものプログラミング教育」に関するアンケート調査があります。

現在幼児~小学生の子どもがいる人に「子どもの将来のためにプログラミング教育は必要だと思いますか?」という問いをしたところ

子どもの将来のためにプログラミング教育は必要だと思いますか?

最も多かったのが「必要(61.1%)」、続いて「どちらでもない(32.6%)」という結果になり、6割以上の保護者がプログラミング教育を必要と考えていることが分かりました。

逆に「必要ない」と答えたのは6.3%に留まり、必要と考えている人の方がはるかに多いという結果でした。

プログラミング関係で何をやっている?

前述したアンケートでは「現在、プログラミング関連でお子さんがやっていることは?」という質問もしています。

現在、プログラム関連でお子さんがやっていることは?(複数可)

その結果は、「何もしていない」が60%で断トツの1位でした。次いで2位が「キーボードのタイピング」で20%、3位が「マインクラフト」で18.9%という結果に。

子供の将来のためプログラミングが必要と考えていても、実際には何もしていないケースが多いようです。

プログラミングに対して、将来のために必要な重要なスキルであるというイメージを持ちながらも、具体的には何をするべきか分からないといった問題も背景にはあるのかもしれません。

プログラミング教育はなぜ必修化された?

そもそも、なぜ小学校でプログラミング教育が必修化されたのでしょうか。

現在、家電や自動車をはじめ身の回りの多くのものにコンピュータが使われ、生活を便利で豊かにしています。

仕組みを知らなければまるでそれらは「魔法の箱」のようにも思えますが、「コンピュータはプログラミングで動いている」ということを理解すれば、子供たちもより主体的に活用することにつながります。

文部科学省が展開している資料「小学校プログラミング教育の手引き(第三版)」では、以下のように記載があります。

コンピュータを理解し上手に活用していく力を身に付けることは、あらゆる活動においてコンピュータ等を活用することが求められるこれからの社会を生きていく子供たちにとって、将来どのような職業に就くとしても、極めて重要なこととなっています。

引用:文部科学省「小学校プログラミング教育の手引き(第三版)」

つまり子供の頃からプログラミングの仕組みに触れていくことで、将来的な選択肢が広がることを目的としているのです。

プログラミング教育で学校で習っていること

プログラミング教育で学校で習っていること

それでは、実際に小学校ではどのようにプログラミング教育を実施しているのでしょうか。

「プログラミング」という授業があるわけではない

「プログラミング教育」というとプログラマー養成講座のようなものをイメージしがちですが、現状は新しく「プログラミング」という授業が新設されたり、テストがあったりするわけではありません

前述した文部科学省の資料に「教科・学年・単元等に限定することなく、 適切なカリキュラム・マネジメントの下で、各学校の創意工夫を生かしたプログラミング教育が展開されることが期待されます。」と記載があるように、現在ある教科の中に取り入れていくことが推奨されています。

子どもたちが学習しやすい形で進めている

また、小学校のプログラミング教育では、「身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には 必要な手順があることに気付くこと」が重要だとされています。

例えば、低学年のうちは「学校が契約している電子書籍の本を読む」「タブレットで植物の写真を撮る」「宿題をPCに打ち込んでデータベースに提出する」など。

いきなりコードを打ち込んでプログラムを作るというようなことはせず、各学校のカリキュラムの中で子供たちが学習しやすいように工夫しながらプログラミング教育が進められています。

プログラミング学習で得られるメリットとは

プログラミングを子供たちが習得することで、具体的にどんなメリットが得られるのでしょうか。

論理的に考え実行する習慣が身に付く

論理的に考え実行する習慣が身に付く

プログラミング学習では、物事を順序だてて考えることを学びます。

目的を達成するため、数ある選択肢のなかで優先順位を付けて実行できる論理的思考を身に付けることができれば、子供たちが今後生きていく上で大きなメリットになります。

今までは頭の中で「直感で」「なんとなく」考えていた答えも、論理的に導き出した答えのほうが人に説明しやすいため、発言の機会を増やすことにもつながるでしょう。

また、論理的思考力に背中を押してもらうことで、考える力だけでなく、実行にうつす力があがることも期待できます。

将来の職業の選択肢が広がる

将来の職業の選択肢が広がる

子供が将来就く職業の選択肢も、一気に広がります。

プログラマーはもちろん、システムエンジニア・ゲームやアプリの開発など多岐にわたります。一般企業にもHPの作成や社内システムの開発部門があったりと、今後社会でIT化が幅広い環境で進んでいくにあたり、子どもたちが活躍する10年後、20年後に新しい職業が出てくる可能性も多いにあります。

さらにプログラミングに精通していれば、自分で有料アプリなどを制作して販売することもできます。企業に就職する働き方が合わないと感じる人は、フリーランスで働くことも可能です。

10年から20年のうちに今ある職業もどんどん自動化がすすむと言われていますが、それらの自動化を行うためのプログラミングの能力はさまざまな場所で重宝されるため、もっていて損はないスキルと言えます。

また、世の中の仕組みに興味をもつきっかけにもなります。

普段は当たり前に思っている社会の流れやシステムの構造に目を向けられるようになり、興味のある分野が広がることも、子供たちが将来就く職業の選択肢を増やすことにつながるでしょう。

プログラミングへの苦手意識がなくなる

プログラミングへの苦手意識がなくなる

親御さんは「プログラミング」に対する馴染の無い方は多いかと思いますが、その事もあって漠然と”苦手”、”嫌い”というイメージを持ってしまってはいないでしょうか?

しかし子供のうちからPCやIT技術などにふれることで、苦手意識を持つことなくスムーズに学習に取り組めるというメリットもあります。

今の子供たちをみていると、乳幼児でも当たり前のようにスマホを使いこなしていて驚きますよね。

探求心旺盛で柔軟な発想をもった子供のうちから取り組めば、ITに対する苦手意識を払拭することができます。

早いところでは、幼稚園や未就学児向けの塾でもプログラミング教育に力を入れているところも。

小学生の頃からプログラミングに慣れ親しんでおくことは、今後IT化が加速する社会を生き抜く上で非常に大切なことと言えるのです。

英語習得にも役立つ

英語習得にも役立つ

プログラミング学習を行うことは、英語の習得にも役立ちます。

プログラミングをする際に必要になってくる言語は、英語です。
学校で使用するパソコンも英語表記であるため、タイピングをするには、まずローマ字を覚えて打てるようにならなければいけません。

アルファベットにふれる機会が自然と増えるため、まだ授業として英語を学習していない低学年のお子さんでも、いままでよりもグンと英語が身近な言語になります。

実践的な学習が始まると、コードを打ち込む時も、エラー表示も基本的に英語が使われます。プログラミング学習を習得していくうちに、自然と最低限の英語力も身に着くようになるでしょう。

プログラミング教育で親が注意すべきポイント

プログラミング教育で親が注意すべきポイント

子供の小学校でプログラミング教育が始まると、親はどんな点に注意してあげたら良いのでしょうか。スムーズに取り組めるように、気を付けるべきポイントをまとめました。

デバイスや通信の環境を整える

まずは、自宅の通信環境を整えてあげましょう。

今は通信環境が無いおうちはほとんどないと思いますが、子供が初めて学校からタブレットやPCを配布された時には、使えるように端末を設定する必要があります。

保護者会で説明があったり説明書が配られたりしますので、子ども任せにするのではなく大人がしっかりフォローしてあげると良いでしょう。

説明書を読んでも分からない場合やうまくできなかった場合は、我慢せずに学校の担任やICT担当の教員に相談するのがおすすめです。

また、学校によっては配備が追い付かず、低学年のうちは自分専用のPCがないという可能性も考えられます。

その場合は、全員にPCが配備できる学校と比べると、プログラミング教育が遅れてしまいます。自宅にある親のPCやタブレットを、時間や曜日を限定して貸してあげたり、触らせてあげる機会を設けると良いかもしれません。

PCやタブレットの利用ルールを決める

子供に自分専用のPCができた場合、しっかり決めておきたいのが、使う時のルールです。

初めて自分のPCが与えられれば、子供は興味本位で制限なくどんどん使用し続けることが予想できます。夜遅くに同級生や先生にメッセージをおくって迷惑をかけたり、画面を見すぎて視力が悪化するかもしれません。

なし崩し的に使い始めるのではなく、例えば「1時間に1度は10分の休憩をとる」「使えるのは夜の20時まで」「1日に使うのは2時間まで」など、使用する時間帯など最低限のルールはきちんと決めておく必要があります。

学校でしっかりと規定を作っていることも多いのですが、教師の目の届かない自宅では保護者が見守ってあげることが大切です。

さらには、どんな時に使うのか、PCの使用目的についてもルール化すると良いでしょう。

例えば、授業で学習する昆虫の生態について調べたり、クラスのお楽しみ会で制作する折り紙の折り方を調べるなど。「学校や授業に関係する事柄についてはネット検索して良い」とし、関係の無いゲームサイトなどは閲覧しないことなどを親子で共通認識としてもっておくのがおすすめです。

また、子供がPCを使っている時は、正しい姿勢になっているかも注意してみてあげてください。

夢中になるあまり、猫背になっていたり、画面との距離が近すぎてしまうかもしれません。腰を痛めたり、普段の姿勢や視力が悪くなる要因になり得ますので、注意が必要です。

ネットリテラシーの教育

子供のプログラミング教育では、大人が最低限のネットリテラシーについて把握し、教える必要があります。

ネットリテラシーとは、インターネットやデバイスを正しく使用する際に必要な知識や能力のこと。

例えば、「PCを開く際に必要なパスワードは他の人に教えない」「自分やお友達の写真・住所などの個人情報をネット上にアップしない」「サイトに記載されていることが全て本当とは限らない」など。
大人にとっては当たり前のことでも、初めて使う子供は知りません

いつでも誰でも、情報を検索したり提供できる時代です。子供でもネットでのトラブルに巻き込まれたり、被害者にも加害者にもなる可能性があります。

IT社会を楽しく乗り切るために、ネットリテラシーは親子で学んでいくことが必要です。

おすすめのプログラミング学習方法

プログラミング教育の内容は子供が通う小学校によってさまざまです。PCの配備状況も各学校によって違いますし、力の入れ具合にも違いがあるのが現状です。また、教える側の教員の知識不足も懸念されています。始まったばかりで、指導方法や計画が完全には確立されていない学校もあるかもしれません。

学校のプログラミング教育だけで充分なスキルや知識が身に付くのか不安、と考える保護者もいるでしょう。そんな方におすすめの子供のプログラミングの習得方法をご紹介します。

プログラミング教室に通う

自分のプログラミングの知識では子供に正しい情報を教えられるか不安、という親御さんもいるかと思います。そんな時は、プログラミングのプロにお任せするのも一つの手です。

子供を対象としたプログラミング教室は各地で開催されており、全国展開するような大きなスクールもあります。

プログラミングの専門知識のある講師はもちろん、カリキュラムも豊富にあるため、子供の技術レベルに応じたコースで楽しく学ぶことができます。

「プログラミング能力検定」に準拠したカリキュラムを組んでおり、合格したら合格証書をもらえるなど、子供たちが楽しくスキルアップできるよう工夫しているような教室も。

うまくいかない点や疑問点をすぐに講師に確認できる点は、自宅学習にはない大きな魅力と言えそうです。

また、プログラミング教室とは別に、ロボット教室という学習教室も存在します。

制作したロボットをプログラミングで動かすことを学ぶ過程で、ロボットの構造や、速度、重量、摩擦、運動といった物理学的思考力も養われます。

通うための費用は掛かってしまいますが、プログラミング教室もロボット教室も、どちらも専門的な知識やスキルが身に付くので、より子供が興味を持てる内容の方にチャレンジしてみるのがおすすめです。

また多くの場合、無料体験レッスンを実施しているので、サイトの情報やカタログだけで判断せずに実際にお子さんに体験をしてもらって学習の進め方や講師の方との相性などもチェックしたうえで教室を選ぶと失敗を防げるでしょう。

ゲーム感覚でタイピング練習

初歩の頃の自宅学習の場合、タイピングの練習がおすすめです。

アンケート調査でも「現在、プログラミング関連でお子さんがやっていることは?」という問いに対し、やっていることで最も多かった答えが、「キーボードのタイピング」でした。

タイピングは学校でやり方を教わるだけでは早く正確に打てるようになりません。
最初はローマ字が読めないお子さんも多く時間がかかるため、それなりの練習量が必要になります。タイピングの練習はプログラミング教育の導入として取り入れてみてもいいかもしれませんね。

オンラインで無料で利用する事ができるタイピングの練習サービスも色々とあります。
ゲームのような見た目と仕組みになっていて、遊び感覚で楽しくタイピングを学べる作りになっているものが多いので、学習のきっかけとしてもオススメです。

寿司打
「寿司打」はローマ字入力用のタイピング練習ゲームです。無料&ブラウザで遊べますので、ちょっとした空き時間の練習や暇つぶしにどうぞ。複数の入力に対応しており、表示されているキー以外にもお好みの打ち方でタイピングいただけます。
タイピング練習でモンスター育成『タイピンガーZ』
無料タイピング練習サイトです。 1.初心者でもゲーム感覚でブラインドタッチを習得 2.慣れたら対戦ゲームでさらに練習 3.育てたモンスターで対人対戦&ランクマッチ

無料のプログラミング学習用ツールと教材

Scratch(スクラッチ)

自分でイラストや簡単なゲームが作れる無料ツールなども色々とあります。

現在は小学生向けのプログラミング学習の参考書や学習用ツールも豊富にあり、無料で利用する事が可能なものも豊富にあります。Youtubeでも小学生向けに分かりやすくSTEP形式でプログラムを教えてくれるコンテンツもあります。

実際に自分がプログラムしてゲームを作ってみたい!というお子さんが利用できる無料のプログラミングサービスもあります。

その代表格が「Scratch(スクラッチ)」です。
小学生でも簡単にプログラミングができ、自分だけのゲームやアニメーションを作って他の人に公開することも可能です。
利用方法は、インストールせずにブラウザ上から利用することが可能です(インストール版もあり)。

Scratch - Imagine, Program, Share
Scratch is a free programming language and online community where you can create your own interactive stories, games, and animations.

前述した子供がやっていることのアンケート調査でも5位にランクインし、一部の小学校では教材としてScratchを取り入れている学校もあります。

NHKのホームページやYouTubeチャンネルでもScratchを使ったプログラミング方法の詳しい解説があるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

ゲームで学ぶ

Minecraft

ゲーム好きのお子さんの場合、プログラミング学習ができるソフトを購入するのもおすすめです。
その中でも有名なのが、「マイクラ」と呼ばれているゲーム「Minecraft(マインクラフト)」です。

https://www.minecraft.net/ja-jp

ものづくりや探検などを楽しめるゲームで、牧場を作ってニワトリやヒツジを繁殖させたり、自分好みの建築物を創作したりすることもできます。switchなどのゲーム機がなくても、スマホアプリやPCでも操作することが可能です。

マイクラを教材として取り入れるプログラミング教室や学校もあり、子供が夢中になって遊ぶうちに知識やスキルが習得できるというメリットがあります。

プログラミングを学べるおもちゃ

遊びながらプログラミングが学べるおもちゃをチェックしてみてもいいでしょう。

タブレット等でプログラミングしてロボットを動かす、プログラミングロボットキットと呼ばれるおもちゃがあります。

画面上で何かが動くのではなく、眼の前に物理的に存在する物を実際に動かしていくため、プログラミングだけでなく物の構造から動く仕組みを理解する能力なども養われます。
ブロックや工作が好きなお子さんにおすすめのプログラミング学習方法です。

まとめ

今回は、小学生のプログラミング学習事情についてご紹介しました。

IT化の中で子供たちが将来の選択肢を増やせるよう、2020年度から小学校でもプログラミング教育が導入されています。

学校も創意工夫を凝らして学びの場を提供していますが、始まったばかりの分野のため、学校側としても指導方法がしっかり定まっていない部分もあるため、まだ十分な学習が学校だけでできているとは言えないのが現状です。

また、子供のうちからプログラミングやデジタルデバイスに接することで生じるメリットはたくさんありますが、ネットリテラシーなど、子供を守るため大人がしっかり教えなければいけないこともあります。

学校にまかせっきりにするのではなく、各家庭でもしっかりとフォローしてあげたいものですね。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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